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小規模企業の生存戦略

当社は小規模企業だ。

だが、街の整備工場から大手上場企業まで、幅広い顧客から依頼が舞い込み、

70年に渡り事業を継続できている。

この理由について考察していきたい。

顧客から見た当社のメリット(強み)は3つある。

①簡単には壊れない

→我々が製作する機械は、人の命を奪う危険性を秘めたものである。それが分かっているからこそ、出来るだけ故障が事故のリスクを下げる為に、一つ一つの部品にまで拘って設計・製造している。実際に当社の納品した機械は20年以上メンテナンス無しで使い続けている顧客も存在する。

(勘違いしないで頂きたいのは、安心して使い続ける為にはメンテナンスは必須である。出来るだけ顧客の意向に沿うようにはしているが、この点は十分考えて使ってもらいたい)

②万が一に備えた交換部品を準備している。

→上述のように壊れない機械を目指して製作しているが、そうはいっても機械は必ず壊れるものでもある。だからこそ、定期的にメンテナンスを行い、事故が起きる前に異常を発見し、対処していくことが重要となる。その際必要となるのが交換部品だ。メーカによっては販売後5年間しか部品供給を行わないところもあるようだが、実際のところ、一度購入した機械は何年にもわたって使い続けたいと考えるのが顧客の心理である。だからこそ、当社では20年以上前に販売した機械の部品も未だに保有している。顧客自身が買替を希望するまでは出来る限り支え続けたいという思いからである。

③独自技術(知的財産権で保護された技術)

→安心安全に長く機械を使い続けて頂く為に生み出した技術は、特許や実用新案などに登録することで、知的財産権として適正に管理している。この積み重ねことが企業の資産であり、大手企業とも渡り合える当社の強みの源泉とも言える。

上述した3つの強みの根底にあるのは、真心を込めて作っているということだ。

顧客の為を思い、技術屋として夢を追い、負けん気をもって開発する。これが原動力となっている。

もし今、苦境に立たされている企業の経営者がこれを読んでいるなら一つ尋ねたい。

初心を忘れていないだろうか?創業当初は何が何でも良いものを作るという熱意をもって仕事に取り組んでいたと思う。それが徐々に薄れてしまい、言われたものだけをただこなすようなことになってはいないだろうか?

社内・社外共に常に変化し続ける中で上記思いを持ち続けることが簡単ではないことは理解している。

だが、我々技術屋にとっては絶対に失ってはならないものでもある。

技術・生産・アイデアがあれば20名以下の企業でも生き残れる。

そして人材が3人いれば事業は伸びる。今一度社内を見渡し、一緒に考えてくれる仲間を募れないだろうか。もし社内にいないのであれば、社外から見つけてこれないだろうか。

別記事でも書いたが、当社が関わる自動車業界は、これから激変の時代に突入する。

だからこそ今のうちに、生存戦略についてじっくり考えてみて欲しい。

もし自分たちだけでは行き詰ってしまっているなら、当社も相談に乗るので連絡をしてほしい。

但し、最後に一つだけ伝えておくと、

答えは誰かが持ってきてくれる訳ではなく、自分で見つけ出すものである

諦めずに共に頑張っていこう!